Diary


02年04月15日 2%

 今日も「いちご100%」を読んで電車の中でニヤニヤしていた。

 研究室に着いて、トイレに入った。

 手を洗った。

 そのとき、ふと「いちご」の1コマを思い出してニヤリと笑った。

 鏡にその顔が映った。

 へこんだ。

 

 

 

 今日は楽しくテニス。やーさんと硬式テニス。

 Tは置いてけぼり。

 久しぶりでありますなぁ、テニスなんて…

 懐かしさのあまり、ぜんぜんサーブが入らない。

 

 俺「あれぇ〜?」

 

 届かなかったりアウトになったり、届かなかったりアウトになったり…

 所詮テニス部の幽霊部員か。

 

 やーさん「おまえは軟式だからな。」

 

 挙句に高校の体育でしかテニスやったことないやつに優しく慰められるし。

 靴のヒモがすぐ解けるから、脱いでやったので足の裏の皮が剥がれるし。

 もちろん靴下も穴だらけ。

 

 

 その日の実験はそこそこに順調に進んだ。

 電話やメールで携帯がブルブル震えるたびにSPI試験合格の知らせかと期待するが全部スカ。

 こういう期待してる日に限って友人から連絡がくるんだよなぁ…

 

 先生「さて… じゃぁゼミやるか。」

 

 今日はTがやる日。ざまぁないね。

 でも、これが終わったら誰かがやらなきゃならない…

 

 先生「ついでに君もやっておく? 少し訳してあるんでしょ?」

 俺「えっ!? 5行くらいしか訳してナイッスよ!?」

 先生「それでもいいよ。それにさ、本来なら引継ぎ期間中に終わってたわけじゃない?

    今やってるやつはさ… 君さえ休まなければね。

 

 ザクゥッ!!!

 胸に突き刺さるエクスカリバーの一撃。

 

 俺「グフッ…Σ(゚Д゚)」

 

 …ゼミ…

 1時間後…

 

 俺「やれやれ… 次は俺の番かあ…」

 先生「今度からどういう風にやるか決めようか?」

 俺「………。」

 

 あみだで決めることに決定。

 いや、ホント今日のところはやらないことになってよかったよ。

 

 先輩…左端

 T…左から2番目

 やーさん…右から二番目

 俺…右端

 

 ………。

 さてさて〜? それでは辿ってみましょう…

 まず先輩から…

 ツツツ〜…

 

 3番…

 ぬぅ、もう無難な数字を引かれてしまった…!(゚□゚;)ノノ

 

 次はT…

 ………。

 おっ、おおっ!?

 1番当選!!!(´▽`)ノ

 

 先輩「ちょっと待てよ、なんで上るの?」

 俺「えっ!?」

 先輩「ここ上ったジャン。降りるだけだろアミダは。」

 俺「うっ?!」

 

 ………。

 うッ…!?

 

 4番…

 

 なぜだ!? なぜ引継ぎ期間終了後、研究室に一番来ていないこの男

 なぜ一番楽なポジションに!?

 

 神様なんていねぇ…

 

 ………。

 もはや1、2番しか残っていない… しかし、2番ならこれからちょくちょく訳せば間に合う…

 1番だったら、月末報告会に向けての報告書+和訳で休日返上決定。

 

 俺「どわぁぁりゃぁぁぁぁ!!!!」

 

 2番…!!!(゚□゚;

 やーさんが。

 

 つまり俺1番…

 

 

 つらい、つらいよ… こんなときはやけ食いだ…

 ロッカーの中から一個40円で買ったラーメンを取り出す。

 鍋を用意して…

 

 T「おい、崇!(本当は苗字だけど今度から一括「崇」)

  S先生が食料あるってよ?」 

 俺「取りに行きます。」

 

 なんてタイミングでしょう!

 ラーメンの袋をあけるすんでのところでS先生が連絡をくださいました。

 先輩と先生とともにちょいと離れたS研へ…

 

 俺「おおおおお…!!!」

 

 おにぎり4個、手巻き2個、パン4個、サンドイッチ3個!!!

 こいつは俺もお腹一杯だね!!!

 自分で気に入ったヤツを3ツほど先に抜き取っておく…

 

 先輩「よし、今度も寿司のときみたいにバトルだ!」

 俺「へ?(゚□゚;」

 先輩「な、なにやってんだよ、ここは雄闘呼らしくバトルロワイアルだろ!?」

 俺「い、いやだ、俺はこの為にここまで取りに来たんだッ!

   俺は、俺は照り焼きマヨネーズの為なら人道を捨てるッ!!」

 先輩「先輩が行ってるんだから言うこと聞こうぜ。」

 俺「はい。」

 

 ………。

 だがしかし、照り焼きマヨネーズだけは死守させていただいた。

 この事が天罰を呼ぼうとは、まったく及びもつかなかった。

 

 先輩「先生とTは初めてだから説明!

    勝ったらこの中から1品選んで、次の戦いはお休み。ということで…

    それでは…」

 みんな「ジャンケンポン! ジャンケンポン! ジャンケンポン!!」

 

 やーさん勝利…!!!!

 

 俺「(クッ、ま、まさか、ここでタマゴシーチキンサンドは…)」

 やーさん「どれでもいいんだけどなぁ…」

 俺「ばか者ッ! 一個しかないやつが取られたとき、

   それをほしがっている人にとって絶望なんだッ! それを分かれ!」

 やーさん「………。じゃあこれ。」

 

 もろタマゴサンド。(1個しかない)

 

 俺「キャァァァァァァァァ!!!!」

 

 その後も俺に勝利はこなかった…

 

 やーさん 5個ゲット

 先生 3個ゲット

 先輩 4個ゲット

 

 俺&T 0個

 

 先輩「最後は、この二人だけでやらせてあげよう…」

 

 俺「………。」

 T「………。」

 2人「最初はグー! ジャンケンポン!!!」

 

 チョキ…!!! パー…!!!

 

 俺の勝ち…!

 

 T「あ… ありえねぇ…」

 俺「………。」

 

 獲得したおにぎりをTに差し出し、ポケットから照り焼きマヨを取り出す。

 俺にはコイツがいる… これはお前にやるよ…

 

 計算… 5人勝負1回 4人勝負3回 3人勝負7回

 最終戦の前までずっと負けつづける確率は2%…

 さらに、2人がそうなる確率は0.04%…

 やったなT!

 俺らある意味すごいよ!!!

 

 結局ラーメンも食った。

 


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